世間が騒々しいこの頃

 なんだか世界の政治が大変かまびすしい。

 ロシアの突然の(日本人にとって)ウクライナ侵攻あたりから世界情勢が非常に不安定になったような気がする。それまでは世界各地で内乱があったりその過程で虐殺があったりとその国及び周辺諸国にとっては不安定な状況が世界各地で断続的に続いていたが人口4400万人の国に人口1億4千万人以上の自他ともに認める軍事国家が突然侵攻を始めてから一層不安定になったような気がする。

 ロシアとウクライナを比較すれば人口でウクライナは1/3しかいない。おおむねロシアと日本は似たような人口である。

 GDP(国内総生産)で比較すれば10倍以上に開きがある。
 大国が、それも軍事大国が小国(と言っては失礼かもしれないが)に攻め入った構図である。そういうことが平然と許されていいはずがない、と思うのが一般的な日本人の考え方ではなかろうか。だから政府はEUに同調して一方的にウクライナに肩入れしている。

 私の感覚としてはこれもどうかと思うが大方の日本人はウクライナに肩入れする日本を支持していると思う。
 

 憲法9条によって戦争を放棄している日本としては何とか戦争を終わらせる、終わらせられることが出来なくても常に和平を仲介する立ち位置でいてほしかったなと思うが今ではもう遅い。万が一領土的野心の強いロシアが日本に攻め込んでくるような事態になったとしたらそれは今に始まっている外交の失敗としか言いようがない。
 

 世界の火薬庫と言われる中東もイスラエルがやりたい放題やっている。ガザに侵攻して人を殺したい放題殺している。中国にしろアメリカにしろこれを止める力はない。言い方を変えればこの戦争で軍需産業は莫大な利益を上げている。アメリカが支援しているウクライナにしろイスラエルにしろアメリカの軍需産業のためにやっているようなものだ。早く終わってしまえば武器などを輸出する理由がなくなってしまう。

 このような軍需産業優先の政策は若いころはいつか行き詰まるだろうと思っていたが人間に欲望がある限りそのようなことはあり得ないとこの歳になって思う。

 でも,理想は追い続けなければいけない。
 こういう情勢が影響しているわけではなかろうが、(関係しているような気がしている)韓国では突然の戒厳令である。

 ロシアが突然ウクライナに攻め入ったようにユン大統領が北朝鮮が突然攻め入るような妄想にとらわれていたのではないかという説もある。北朝鮮はロシアと軍事協力しているので可能性としては否定できないがロシアに兵隊を送っているので今の時期としてはあり得ないだろう。

 妄想が原因だとすると一国の元首の妄想は怖い。

 フランスも政権交代か。首相が不信任されてしまった。それに続くドイツ。シュルツ首相が不信任されてしまったので総選挙が行われその結果どうなるのか。いずれにしても一党が過半数を占めるような安定政権は望めない状況だ。
こういう状況を見ていると必ずしも一党独裁が悪いことばかりだとも思えなくなる。独裁者がいい政治をすれば悪いことはないのだろうが悪い政治を平気で行ったときブレーキが掛けられなくなるから誰かが言ったように「民主主義は最善ではないが最良である」と思う。

 心配なのは、皇帝が存在した国(日本の場合は天皇)は国民性として絶対的権力をを求めているように見えることだ。中国の物語を読んでも「堯・舜」の時代が理想的と語られることが多い。端的に言えば堯と舜のふたりの為政者が理想的な治世をしたためである。 もちろん独裁者であり堯から瞬へ政権移譲が行われ世の中は極めて平和であったと、そういう話である
 今でいえば毛沢東とか習近平とかそういう立場の人であるが現代の二人のように血なまぐさい話はあまり出てこない。タイは国王の人気が絶大であるし日本もついこの間まで天皇が治める国であった。(建前上は)
一人の権力者のもとに集いたがるのはアジアの特性なのかもしれないと思ったりもしたが考えてみればヨーロッパにはナチスヒトラーがいる。これもまた似たような勢力が台頭してきている。
 

 なんか非常にあやうさを感じる。
 単なる私の杞憂であればいいのだが、一人の人に権力が集中していったとき、その先には暗い現実しか見えない。


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