一般の人はマンション管理人の仕事をどう思っているのだろうか。一般的に考えれば郵便物を受け取ったり居住者の簡単な要望を聞いたりと時間を作って建物内外の掃除をする。
私はこんなイメージを抱いて今の管理会社に勤め始めたわけだが実態は大きく違っていた。
求人情報にはどんなことが書いてあるのか。仕事内容には下記のように書いてある。
マンション管理員
受付応対、巡回点検、点検立会、作業検収、日常清掃、管理組合運営補助等
これだけ読んで一般の仕事を探している人はどんな業務内容を想像するのだろうか。まさか私が担当しているようなマンションの傷んだ場所を修繕するような仕事を想像するだろうか。大雨の時には浸水対策をしなければならない、などということを想像して管理人に応募しているのだろうか。
先日子供のいたずらであった「火災警報器の発報」には対応しなけらばならないのはわかる。募集要項に書いてなくとも火事の時には何らかの対応をしなければならない。これはマンション管理人といいうよりも「人として為すべきことを為す」という言葉に尽きるだろう。
でも、でも言い訳はしたい。火災発報機が鳴ってマンション中に鳴り響いているときにどう対応したらいいのかをだ誰からも教わっていない。対応の仕方を書いてあるものが貼ってある。それを読んで理解してその通り対応できるかどうか自信がない。多分その時にいた管理人よりはうまく対応できるだろうとは、それは自信を持って言えるが最後までチャンと対応できるかどうかは自信が持てない。一度も訓練していないのだからそれはやむを得ないことだと思う。
それなら誰が教えてくれるのだろうか。それはきっとフロントと呼ばれる立場の社員の仕事なんだろうが常に常駐しているフロントは(常駐フロントと呼ばれている)我々管理人と同じレベルの責任意識しか持っていない。多分。
それなら誰がそういうことを指導するのか。管理人として一番古い、古いとは言っても二年半しかたっていない私がやるべきではないか、というような雰囲気が漂っている。
これもおかしなことだと思うが誰かがやらなければ火災発報機が鳴ったような非常時の対応は誰も訓練しなくなる。
はっきり言って「たかが管理人の仕事」と思って今の仕事を始めたがこんなに範囲が広く責任を持たされrとは思っていなかった。
仕事と責任はやる気のあるやつのところに降っててくる。
私が昔から言っている言葉だがこの歳になってまた実感させられるとは思ってもみなかった。
もっと気楽に仕事をしたいものである。でももう転職は無理だろうな。もうすぐ73歳にもなるのだから。諦めてできることは精いっぱいやっていこう。
こんなことをつらつら思うこの頃である。
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